過払い金返還請求を司法書士・弁護士に依頼した場合、返還された過払い金の額に応じて手続費用(報酬)がかかるのが通常です。たとえば、返還を受けた過払い金の20%が「過払い金返還報酬」として支払うといった具合です。
完済後の過払い金返還請求の場合
現在では、完済後(取引終了)の過払い金返還請求については、過払い金返還報酬の他には報酬がかからないとしている司法書士・弁護士が多いでしょう。また、過払い金返還報酬は、返還された過払い金の21%(税込)程度が相場だと思われます(訴訟によらない場合)。
したがって、完済後の過払い金返還請求の場合であっても、過払い金返還報酬の他に、着手金やその他の報酬がかかる場合、司法書士(弁護士)費用が割高になっているかもしれないので注意しましょう。
また、報酬を「返還された過払い金によって支払う」となっている場合には、過払い金返還請求を依頼するに当たって、事前にお金を用意する必要がありません。
債務返済中の過払い金返還請求の場合
債務を返済している途中での過払い金返還請求については、債務整理の一手段としての「任意整理」として依頼を受ける司法書士・弁護士が多いものと思われます。任意整理をした結果、過払い金が生じていたので、その過払い金についての返還請求をしたということです。
よって、返済中の過払い金返還請求の場合には、一定額の着手金(基本報酬)に加えて、過払い金返還報酬を請求するとしている司法書士・弁護士が多いでしょう。
この着手金(基本報酬)は31,500円(税込)程度、これに加えて、返還された過払い金の21%の過払い金返還報酬を請求するとしているのが平均的だと思われます。
また、司法書士(弁護士)報酬の他に、実費や事務手数料などの名目で費用を請求している事務所もあります。この場合、思っていたよりも費用が嵩んでしまう場合もあるので、実費や事務手数料の有無、またその金額等についても良く確認しましょう。