被相続人が遺言書を作成していない場合で、法定相続人が複数いるときには、相続人の全員により遺産の分割について話し合いをします。この話し合いの事を遺産分割協議といいますが、遺産分割協議には相続人の全員が参加しなければなりませ・・・
「相続の基礎知識」の記事一覧
生前に遺留分放棄できるのか?
前回の投稿で述べたように、被相続人の生前に、その推定相続人が相続放棄をすることはできません。ところが、同じ「放棄」であっても、遺留分の放棄については被相続人の生前におこなうことが可能です。 生前に遺留分放棄をするのは次の・・・
未成年者のための特別代理人選任
親権と利益相反行為 「成年に達しない子は、父母の親権に服する」とされています(民法818条)。この親権の内容には大きく分けて、子の身上監護権、財産管理権があります。 この財産管理権の一部として、子の財産に関する法律行為に・・・
遺留分減殺請求の方法、時期
1.遺留分減殺請求とは 遺留分を侵害された遺留分権利者(または、その承継人)は、その遺留分を侵害する遺贈や贈与を受けた受遺者または受贈者から、自らの遺留分に相当する遺産を取り戻すことができます。このために行うのが遺留分減・・・
法定相続分の決まり方
相続人が2名以上いる場合、相続人それぞれがどれだけの遺産相続権を持つかについては民法により規定されています。 まず、相続人が1名であれば、当然その相続人が全ての遺産を相続します。たとえば、配偶者のみが相続人であるときは、・・・
誰が遺産を相続するのか
相続人が2名以上いる場合、被相続人の遺産(財産、負債)を、誰がどれだけ引き継ぐかについてどのように決定するのでしょうか? 遺産分割の内容については、被相続人が遺言書によって指定することも可能ですし、相続人間の話し合いによ・・・